キャットドール：「TENET テネット」は公開初週の世界興行収入5300万ドルで損益分岐点に達するには6億ドル必要

ノーラン監督の最新の頭脳を燃やすSFスパイ映画の傑作「TENET テネット」は最近、世界40市場で公開され、初週末の興行収入は5,300万ドルに達した。

『テネット』はイギリス、フランス、ニュージーランド、オーストラリア、台湾、シンガポール、韓国を含む40の市場で公開され、初週末の興行収入は約5,300万ドルだった。通常であれば、ノーラン作品のこのような成績はひどいものと見なされるだろうが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの中で営業を再開する映画館が限られており、韓国では感染再拡大により観客動員数が減少する状況を考えると、このような成績は予想外だと考えられる。

『TENET テネット』の世界興行成績はハリウッド映画スタジオにとって前向きな兆候だ。ワーナー・ブラザース・ピクチャーズのトビー・エメリッヒ会長は「国際市場への素晴らしいスタートであり、非常に満足しています。クリストファー・ノーラン監督は、映画はやはり劇場で体験する必要があることを改めて証明しました。世界中の観客が劇場に足を運べることを大変嬉しく思います。また、劇場パートナーの皆様には、防疫対策と社会的隔離に尽力していただいていることにも感謝いたします。現在の感染状況を考えると、今回の配給は短距離走ではなくマラソンであり、この映画が長く劇場で上映されることを願っています」と語った。

『テネット』は地域別に見ると、イギリスで710万ドル、フランスで700万ドル、韓国で510万ドル、ドイツで420万ドルとなり、ほぼ全ての市場で1位を獲得した。オランダ、ウクライナ、ハンガリーを含む9つの市場では、ノーラン監督作品として最高のオープニング成績を記録した。

『TENET テネット』の製作費が2億ドルを超えたことを考えると、9月4日の中国本土と米国の2大市場での成績はさらに重要だ。通常の計算方法によれば、この映画の損益分岐点に達するには、全世界での興行収入が6億ドルを超えなければならない。

IMAXでは、「TENET テネット」は38市場の248スクリーンで500万ドルの興行収入を上げ、興行収入全体の9.4%を占め、8月に公開されたIMAX映画としては最高の成績となった。ノーラン監督の他の2作品『ダンケルク』と『インターステラー』は、全世界で公開された最初の週末のIMAX興行収入シェアがそれぞれ12.6%と9.6%だったが、公開されたのは7月と11月だった。